「時」

どんなに最高のシチュエーションを準備しても、その通りにならないことがあります。

 

こんな話を聞いたことがあります。

ある占い師が、「子どもが帝王切開なので、生まれる日を子どもにとって最高の日にしてあげたい」といわれ、5位くらいまでいい日を教えてあげたとのことです。

 

そして、後日その方からお礼の電話がかかってきました。

「先日はありがとうございました。おかげで無事に生まれました。」

占い師は、「それは良かったですね。1番いい日に生まれたのですか?」と聞くと、

 

「実は、その日は夫の仕事がありダメでして…」

 

「では、2番目の日に生まれたのですか?」

 

「その日は、先生のほうが都合悪くて…」

 

「ということは、3番目の日ですか?」と話したところで、

 

「実は、どれもダメで、その子の運命は私の力ではどうしようもないことがわかりました。」

 

と、占い師は言われたそうです。

どんなに画数がいい名前だとわかっていても、響きが気に入らないとか、字面がちょっと…とか、なにかとうまくいかないものです。

 

つまり、その人その人にあったものしか選べません。

縁があれば、その「時」をつかむことができるし、それをつかめなかったとすると、今がその「時」ではないということなのです。